京都の“ミシュラン三つ星”日本料理店で食中毒(スポーツ報知)

 京都市は4日、京都市東山区祗園町の日本料理店「千花(ちはな)」で食事した8人が食中毒症状を訴え、3人からノロウイルスを検出したことを発表した。同店はレストラン格付けの世界的権威「ミシュランガイド」京都・大阪版で、最高の三つ星を獲得した名店。同店は、4日から3日間の営業停止処分を受けた。

 1946年に創業した祇園の老舗日本料理店に衝撃が走った。京都市保健福祉局の発表によると、2月26日の夜に「千花」で食事した京都府内在住の30〜50代の男女8人が、2月28日午前8時から3月1日午前3時にかけておう吐、下痢、発熱などの症状を訴えていることが判明。同局の調査で、患者3人と同店の調理従事者2人の便から食中毒の原因となるノロウイルスを検出した。

 8人は職場の同僚。当日は懐石コース料理(1万3650円)を頼み、ホタテ貝柱とグレープフルーツの酢の物、ヒラメとマグロの造り、キングサーモン柚庵(ゆうあん)焼き、リンゴとオレンジのミックスジュースなどを飲食したという。

 患者に共通する食事が「千花」で調理された食事以外にないことや、患者の発症状況が類似していること、患者3人と調理従事者2人の便からノロウイルスを検出したこと、患者を診察した医師から食中毒の届け出があったことから、東山保健所は同店が提供した食事を原因とする食中毒と断定。同店を4日から3日間の営業停止とした。京都市によると患者の症状はいずれも軽く、快方に向かっているという。

 同店は昨年10月に発売された「ミシュランガイド」の京都・大阪版で最高ランクの三つ星を獲得した7店のうちの1つ。おかみの永田真起子さん(54)は「社会的責任を感じており、申し訳ない気持ちでいっぱい。ミシュランで評価されて舞い上がったことは全くないが、どこか心にすきがあったのかもしれない。お客さまを裏切ることなく、これからも真摯(しんし)に仕事をしたい」と話している。

 東山保健所では、今後施設の洗浄や消毒の徹底を指導するとともに、同店に対し食中毒予防に関する再教育を行い、被害の拡大と再発の防止に努めるという。


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